皆さんは、平成30年度診療報酬改定に向けた検討項目について現状はどのような話し合いが行われているかを確認されていますでしょうか?1年後だからと思っているとあっという間に改定を向かえてバタバタしてしまいます。本日は、一部ですが確認した内容を書きたいと思います。
平成30年度の診療報酬改定については、6年に一度の介護報酬との同時改定になること等を踏まえ、基本認識や医療と介護の連携に関する主な検討項目について議論しているとのことです。

1. 平成30年度診療報酬改定に向けた主な検討項目
平成30年度の診療報酬改定に向けた検討おいては、これまでの診療報酬改検討項目、医療と介護連携に関する検討項目、平成28年度診療報酬改定に係る答申書附帯意見、他の審議会等の議論を踏まえ、以下ような内容を今後の主な検討項目としてはどうか。
(1) 医療機能の分化・連携強、地域包括ケアシステム構築推進
①入院医療
・医療 機能 、患者の状態 に応じた評価
・DPC 制度 における調整係数、機能評価Ⅱの見直し 等
・医療従事者の負担軽減 やチーム医療の推進等に係る取組
②外来医療
・かりつけ医 機能と かりつけ歯科医 機能
・かりつけ医機能と かりつけ薬剤師・局 機能の連携
・生活習慣病 治療薬 等の 処方
・紹介状なしの大病院受診時定額負担
③在宅医療
・重症度や居住形態、患者の特性に応じた評価
・訪問診療、歯科看護 、在宅薬剤管理指導 等
・訪問リハビテーション 指導管理
④医療と介護の連携
・療養病床・施設系サービスにおける医療                                          ・居宅等における医療(訪問診・看護、歯科薬剤師の業務 等)
・維持期のリハビテーション
(2)患者の価値中心安・全で質高い医療実現
・アウトカムに基づく評価
・患者や家族等への情報提供相談支援
・医療機能等に関する情報提供や 公表
・患者の選択に基づくサービス提供
(3 )重点分野 、個別に係る質の高い医療提供推進
・緩和ケアを含むがん患者への質高い医療
・認知症患者への質高い医療
・精神 疾患者への医療提供や地域移行 ・地域生活 支援
・外来や入院でのリハビテーション
・口腔疾患の重症化予防、口腔機能低下への対応、生活の質に配慮した歯科医療
・薬剤使用の適正化に係る管理業務
(4 )持続可能性 を高める 効果的・率な医療へ の対応
① 医薬品、 医療機器等 の適切な評価
・薬価制度の抜本改革 (保険医療材料価格制度 の見直し を含む)
・医療技術 の費用対効果観点を踏まえた評価
・新しい 医療技術の 保険適用
・後発医薬品の更なる使用促進
② 次世代の医療を担う サービスイノベションの推進
・バイオテクノロジー、ICT、AI(人工知能)などの新たな技術への対応
・ICTを活用した医療情報の共有の在り方
・より効率的な共有・活用を推進するための医療の情報化等に資する取組の推進

改定の時に慌てて確認をしますと、必要な情報を見逃したり、会計への反映が間に合わなかったりすることがあります。今から様々な情報を取得して、改定へ向けての準備を少しずつ進めていきましょう。